2. 簡略化

「人生をシンプルにすれば、宇宙の法則はシンプルになる。」

ヘンリー・デイヴィッド・ソロー(Henry David Thoreau, 思想家)

まずは「簡単さ」を大事に

習慣化の成功は、その行動がいかに簡単にできるかで決まります。
例えば、歯磨きは歯ブラシと歯磨き粉があれば、洗面所に行ってすぐに始められます。
ランニングと違って、着替えや準備運動は不要です。
時間も長くはかかりません。音楽を聴きながらすることだってできます。

でもこれが、時間もかかる難しい行動であったらどうでしょうか。

例えば、
ダイエットをするなら、ジムに行って専門のトレーナーの下で
特別なメニューを指定された回数をこなし、毎日の食事を記録して、
徹底的な食事制限と栄養管理をしなければならない…。
なんて、考えただけで息が詰まりそうですよね。

きっと、「めんどくさいなぁ」「やりたくないなぁ」と
やる気を失ってしまうのは時間の問題でしょう。

言うまでもなく、難しい習慣というのは続きません。

難しいにも関わらず、
「絶対痩せてやる!」というようなモチベーションが高い人は、
そのやる気の高さゆえに習慣を難しくしてしまいがちです。
難しい習慣は、その難しさゆえにモチベーションの低下を招き、
みるみる勢いを失っていくでしょう。

逆を言えば、簡単な習慣というのは良くも悪くも続いていきます。

悪い習慣が定着しているのは、それが簡単だからです。
例えば、いつもお菓子ばかり食べてしまうのは、
お菓子が目の前にあり、
封を開けるだけで食べられるからです。
お菓子を食べようとして、
小麦粉と卵と砂糖を引っ張り出してきて、
クッキーを焼き始める人はあまりいないでしょう。

よって、習慣というのは出来るだけ簡単にすべきというのが基本戦略となります。
簡単であれば、習慣は続けることが容易になることでしょう。

…とはいえ、良い習慣というのは簡単なものばかりではありません。
運動、読書、勉強、料理、早起き、家計管理…。
どれも考えると難しいように思えます。

運動は辛いし、読書や勉強はつまらないし、
料理は難しいし、朝は起きれないし、家計簿なんて毎日付けてられない!

…と思っているのではないでしょうか。
でもそれ、難しく考えすぎていませんか?

例えば、
運動というのはジムに行かなくとも近所の公園や自宅で簡単に出来るはずです。
読書や勉強は、塾や予備校、カフェに行かなくとも、通勤途中やトイレの中でだってできます。
カレーを作るのにスパイスから作る必要はありません。料理に冷凍食品を使ったって良いはずです。
朝5時に起きる必要はありません。いつもより30分くらい早く起きれたら十分です。
家計簿は今の時代はスマホアプリで自動化できます。手帳にわざわざ記す必要はありません。

真面目に一生懸命やることが、
正解とは限りません。

簡単に出来ることは簡単に済ませて良いのです。

「こんなもん寝てても出来るよ」というレベルまで簡単にしましょう。
結果を出し続けている人というのは、
難しいことを毎日こなしている人ではなく、
楽勝に毎日を過ごしている人です。


幸いにも、社会には簡単化する方法について情報が溢れかえっています。
このブログでも紹介していきますので、
この「簡単化魔法」を習得してみてください!

他の習慣を犠牲にしない

「筋トレはジムに行って限界まで追い込まないといけない」だとか、
「料理は愛情込めて1汁3菜で栄養バランス良く」だとか、
一所懸命に頑張ることが美徳とされていますが、
見落とされているポイントが一つあります。

それは、良い習慣というは、一つだけではないという事です。

ジムに行って限界まで追い込んだ後、ぐったりと疲れてしまって、
読書や勉強を投げ出してしまっては、せっかくの他の良い習慣が台無しです。

他の習慣を犠牲にしてはいけません。

一つの難しいことを一所懸命に取り組んでしまうと、
その習慣に疲れてしまって、
他の習慣にも悪影響が及びます。


これは有名な話ですが、
Appleの共同創業者であるスティーブ・ジョブズは、
黒のタートルネックとジーンズという服装を毎日着用する「私服の制服化」を実践していました。
これは、服を選ぶという「小さな決断」を排除し、「決断疲れ」を回避することで、
本当に重要な仕事の意思決定に集中するための戦略です。
アメリカのバラク・オバマ元大統領Facebookのマーク・ザッカーバーグCEOも同様の戦略を採用しています。

この話からは、出来るだけ習慣を簡単にして、
いかに他の習慣を犠牲にしないかという大事なメッセージを受け取ることができます。

毎日全てを100%頑張ることはできません。
世界を代表するCEOや大統領がそうなのだから、
一般人が簡単にできることではありません。

全ての習慣を簡単にしてみましょう。
もしかすると、今まで良い習慣を取り入れられなかったのは、
他の習慣が難しかったせいかもしれませんよ…。

shin

そういえば、
ダイエットを頑張りすぎて仕事に支障をきたした結果、
リバウンドしたフクロウがいたな〜…。
「もう、頑張るのやめる!」って言ってたよ。

慣性の法則で

「行動がやる気を生む」
皆さんもどこかで聞いたことがあるのではないでしょうか。
「行動できない人はやる気がないから」というのは間違いで、
行動こそ、やる気の源泉なのです。

皆さんも心当たりはないでしょうか?
1ページだけ読むつもりが、何ページも本を読んでしまったり、
ちょっとだけ走るつもりが、何kmも走ってしまったり、
1つゴミを捨てたら、家の大掃除が始まってしまったり、
1枚だけポテチを食べたら、1袋全部食べてしまったり…。

人間というのは不思議なもので、一度行動を始めると、
なんか少しだけ楽しくなったり、やる気が出てきて、
その後もその行動を続けてしまうのです。

これは慣性の法則と言われる物理の法則で説明がつきます。
この法則のルールは、物体に力が加わらない場合、
静止している物体は静止し続け、
運動している物体は速さも方向も変わらない運動を続けるというものです。

これを習慣に当てはめるのであれば、
「動き出さなければ何も変わらないけれど、動き出しさえすれば、あとは自然と体が動き続ける。」
ということになります。

つまり、習慣というのは、
「最初の行動さえ成功できれば、あとは慣性が背中を押し続けてくれる。」
ということが言えるのではないでしょうか。

習慣を物理法則で説明するのは少し無理があるかもしれませんが、
人間も物体なので物理法則の影響は受けますし、
上記のような例に心当たりがある人も多いのではないでしょうか。

頑張るのは最初だけ

ただ、この法則には注意が必要です。
最初の行動というのは、
習慣で最もエネルギーを必要とするためです。

例えば、
物体が静止しているとき、物体には静止摩擦力というものが働きます。
重い家具を押してもビクともしないのはこの静止摩擦力が働いているからです。

人間の行動も同じです。
朝起きてベッドから降りる時、机に座って教科書を読み始めようとする時、
シューズを履いて走り出そうとする時、掃除を始めようと掃除機を出す時…。
なんか動き出すのが面倒で、始める前に諦めてしまう時って結構ありますよね。

何かを始めるのはとてもエネルギーが必要なのです。
でも、先に述べた簡単化によって、動き出しが簡単になれば、
動き出しにエネルギーを要しなくなるため、
簡単に動き出すことが可能になります。


そして、
動き出した後は坂道を転がるボールのように、
慣性の力を借りて、習慣はどこまでも続いていきます。

動き出すのがめんどくさくて、何事も長く継続できない人は、
習慣を簡単にして、慣性を味方につけましょう。

慣性以上にあなたの背中を押してくれる存在はありません。

悪い習慣を難しくする

先に述べたように、
良い習慣を身につけるには、習慣を出来るだけ簡単にすべきですが、
逆に悪い習慣を辞めたいのであれば、難しくすれば良いのです。

例えば、こういった風にするのはどうでしょうか?

  • お菓子は手の届くところに置かない。
  • スマホは寝室に持ち込まない。
  • SNS断ちには、アカウントごと削除しておく。
  • ゲームやテレビを処分する。
  • お酒・タバコを全て捨てる。
  • 通勤経路を変えてコンビニに寄らない。
  • 毎回鍵付きの棚に入れて、取り出しづらくする。
  • 悪口や陰口を言ってしまったら、その分褒める。
  • 二度寝しないように、自動的にカーテンが開き、電気が付くようにする。

自分を制御し続けるのは至難の業です。
目の前にお菓子があるのに、
手を出さないで我慢するのは、ほぼ不可能と言っていいでしょう。
私なら数秒も迷わずに、食べ尽くす自信があります。

人間の意思というのは、残念ながらそんなに強くありません。
気合い・根性で乗り切れるのは一時のみです。
今を気合いで我慢できても、将来の自分を信用してはいけません。

悪い習慣というのは根こそぎ駆除しなければいけません。
根を残せばそこからまた生えてきてしまいます。
例えば、1日1個、1日30分といったような中途半端な制限を作り、
自分の意思に頼り続けるのは、あまりおすすめできません。

悪い習慣をやめたいのなら、その習慣の根本を完全に断ち、
0(ゼロ)を目標にしましょう。

shin

良い習慣は簡単に、悪い習慣は難しく。
言われてみれば、当然のことのように思えるけど、
考えてみるとちゃんと実践できていない習慣もあったね。

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