引き算こそ人生
shinキャンプは人それぞれ楽しみ方があって良いと思いますが、今まで漫然とやっていた「何か」をやめることで、もっとキャンプを楽しめるようになる人もいると思ったので、私がやめたことを6つ紹介します。
どれも人によってはかけがえの無い大切な楽しみなので、否定する気持ちは一切ありません。そういう考えもあるよなぁと寛大な目で読んでいただければ嬉しいです。
1.お酒は飲みません。


「もう、呑んでも良いんだよね?」
毎回キャンプ場に着くたび、何か重要なことを忘れていないかを周りに再確認した上で、許可をもらってお酒を呑む。
あるのは少しの心配と、もう運転はしなくても良いという免罪符。
一度呑み始めてしまえばもうこっちのものだ(?)
もう何があっても身動きが取れない。あとは良い気分で酔っ払うだけだ…。
こんな過ごし方もいいだろう。自分も以前はこんな感じでキャンプを過ごしていた。
だって、屋外で飲むお酒は美味しさは異常だ。
人間の知性では抗うことはできないほどの快感をもたらすので、もうどうしようもできない。
さすが合法ドラッグの王様だ。
でも、お酒を呑むのはやめることにした。
キャンプに限らず家でも外でも、お酒を呑むのは極力控えることにした。
何故なら、お酒の力を借りなくとも十分に毎日の生活が楽しいからだ。
翌日にお酒残ってるかも?と心配して運転するのも嫌だし、酔って周りに迷惑をかけるのは論外。
何かあった時にすぐに車を運転できるようにしておきたいし、
もし酔っ払っていたせいで、何か重要なことを逃したり失ってしまった時、
いくら後悔したって取り返しがつかない。
それに、お酒は値段が高いし、キャンプに持っていくと重い。
そして一番嫌なのが、記憶能力が低下することだ。
目と心に焼き付けたい感動的な景色や時間もぼやけて忘れてしまう。
あれほど待ち焦がれた貴重な時間があっという間に過ぎていってしまう。
僕は欲張りだ。
1ミリも残さずこの感動的な光景と時間を心に焼き付けたいのだ。
そのためにはお酒は邪魔なのだ。
二日酔いというデバフも避けられない。
明日の自分を邪魔するようなことはしたくない。
キャンプ場に降り注ぐ朝日を眩しがるゾンビみたいに朝を迎えるか、
太陽を体いっぱいに浴びて輝く草花のようにフレッシュな気持ちで朝を迎えたいのか、
議論の余地はない。
つまり何が言いたいかというと、
酒がなくとも我々にはコーラがあるじゃないかということだ。
コーヒーでも紅茶でも白湯でもなんでも良い。
酒を飲むことに固執しなくても、キャンプは十分楽しめることをお伝えしたい。
どうしてもビールが飲みたいのであれば、おすすめのノンアルビールがあるから、これを飲んでみてほしい。
これならいくら飲んでも罪悪感フリーでキャンプを過ごせる。
意外とスーパーにも置いているから今度チェックしてみてほしい。
国産のノンアルビールはなんか口に合わないけど、これならビールより良いかも?と思えた、
ただ一つのノンアルビールだ。
2.調理はしません。


「今日はキャンプで何を食べようか?」
キャンプに行く度に発生する、何食べよう?問題。
キャンプの度に料理を考えるのが面倒な私からすると、
毎日の献立を考えていらっしゃる主婦の方やお母さんは、
崇拝に値する神々だ。愛がもたらす奇跡と言っていいだろう。
ゴミがでるし、調理器具や調味料などを過不足なく持って行かないといけないし、洗うのも面倒だ。
そして、キャンプ系の調理器具はたいてい重いし嵩張る。
スキレットやダッチオーブンなんて正気の沙汰ではない。あれは筋トレ以外に使ってはいけない。
買い出しも面倒だ。
結局あれこれ期待を膨らませて買いすぎるし、グループでキャンプに行けば、
買い出しの担当決めから何まで非常に面倒。しかも大体、何か足りなかったり余らせてしまう。
野生動物とキャンプ場の環境保全の観点からいっても、自分みたいな人間は外で調理すべきではないと思う。
自分みたいな不器用人間は、外で調理すれば何かしらは地面にこぼすし、匂いを撒き散らしてしまう。
キャンプ場にキツネやカラスが常駐しているのは俺みたいな人間のせいだ。
キツネやカラスならまだしも、
ツキノワグマやヒグマの生息域でキャンプするのであれば、
もっと考えを改めて注意すべきだ。
わざわざ屋外で調理をする必要は全くない。
結局のところ、外でご飯を食べるのが美味しいのであって、調理済みのご飯でも十分に美味しい。
インスタで映えるキャンプ飯を作ろうと躍起になっていた時期もあったが、
必要な準備を考えると頭がパニックで爆発して再起不能になりかけたので諦めた。
決して自分は○ーやんのようなキラキラインフルエンサーにはなれないのだと悟った。素直にあれはすごい。
今更気づいたけど、せっかく遠出して地方のキャンプ場に行っているのに、
その地元グルメを味わう機会を失っていることに気がついた。
地産地消で現地の新鮮な食材と料理を楽しむ以上に贅沢なことがあろうか。
わざわざ地元のスーパーで買った食材を地方に持ち込んで調理するなんて…。
地産地消の逆ってなんていうんだ?地産外消っていうんか。まぁ悪くないか。
海外にインスタント味噌汁持って行ったりするもんな。いや、例えが極端か…。
でも言いたいことはわかってくれると思う。
せっかくなら、その地方ならではの食材を食べたいと思うのが人間の性。
キャンプ場の近くに料理屋さんの一つや二つはあるし、
可能な限り現地グルメを楽しみたいという考えに共感してくれる人は多いだろう。
結局何が言いたいかというと、
キャンプに行く時のご飯は、食べられる分だけの調理済みのご飯か、
現地のレストランなどでご飯を済ませた上で、軽食だけ買って過ごすのが最適解じゃない?という提案だ。
特に自分みたいなダメ人間には、これ以外ないだろう。
人間の注意力には限界があるのだ。
食事に気を取られていたら、肝心のテントを忘れるという取り返しのつかない大失敗をしてしまうぞ。(俺だけか…。)
3.焚き火もしません。


「焚き火はキャンプのメインディッシュ」
火を焚べる楽しさ。火を見るリラックス効果。ん〜どれもわかる。
焚き火をしている時間は特別で至福のひと時だ。
太古の昔に火を焚べた最初の人類が、「何これ、最高じゃん!」
と胸を躍らせた喜びがDNAに結びつき、現代人に受け継がれていること間違いない。
火をつけた瞬間に我々は原始に帰り、胸を高鳴らすのだ。
でも現代っ子シティボーイの私はというと、



「えー焚き火?髪についた臭い2日くらい取れないし嫌だな。
なんか目はしみるし、顔も乾燥するし、燃えかす捨てるのもめんどくさいし、他のギアも汚れるし、車内に匂いつくのも嫌〜。」
という始末だ。原始のDNAはどこへいったんだ。
他のキャンパーから見たら「こいつ何しに来たんだ?」と思われても仕方がないほど、
焚き火はほとんどしていない。
最近は薪も高いし、そもそも鑑賞用として薪を燃やすのはなんかモヤっとするんだよな。
暖を取るにしても非効率だし、全然エコじゃない。
夏の猛暑の焚き火なんて、もう何がしたいのかよくわからん。
そもそもメインディッシュを食べない選択肢もアリなんじゃないか?と思った。
火の揺らぎが見たいならキャンドルがあるし、何かを燃やしたいなら脂肪を燃やせばいい。
最近は、他のキャンパーの焚き火を遠目で見るだけで満足してしまっている。
別にタダで見ようとしている訳じゃないが、見えちゃうんだから仕方ない。
「焚き火しないなんて、じゃあ一体何をキャンプに求めているの?」と言われたことがあるが、
それは、簡単ですよ。何も求めてないんです。自然に。
ただそこに雄大にドカンと座っていてくれたら良いんです。
夜の暗さと怖さ、月と星の明かり、虫の音、風に揺らぐ木々の声、ひらひらと舞う蝶、ちょこまか動く小鳥たち。
メインディッシュがなくとも副菜だらけでお腹いっぱいなんだよね。
つまり、何が言いたいかというと、
焚き火=キャンプっていう概念を一度ぶっ壊してみても良いんじゃない?ってこと。
ぶっ壊した後、「やっぱ焚き火ないとダメだな」と思えば焚き火やれば良いし、
「意外と焚き火しなくても楽しめた!」と新しい扉開けたなら、僕とハイタッチしよう。
誰に何言われても関係ないし、キャンプの楽しみ方なんて無限大。
みんなやってるからと、他人に趣味や価値観を合わせる必要もない。
ちなみに私は、「煙が立つと奴に見つかる」という架空の殺し屋に常に追われている設定で、
妄想してキャンプを捗らせている上級者なので、決してここまでは真似しないよう注意が必要だ。
ここまで来たらもう終わりだ。もう元には戻れない。
4.音楽はかけません。


「ねぇ盛り上がる音楽かけて!」
あなたはキャンプ場で音楽をかけますか?どんな音楽をかけますか?
やっぱり盛り上がる曲ですか?JPOP?洋楽?アニソン?
へぇーそういう曲聞くんだぁ〜。
キャンプ場にいるとどこからか音楽が聞こえてくることがある。
大抵はなんか若いグルキャンのテントサイトから聞こえてくるが、
酒と笑い声と音楽のハッピーセットでお過ごしの様子。
トイレに行くたびにこの音楽が大音量で聞こえてくる。お隣じゃなくてほんと良かった。
そんな経験ないだろうか?
疑問なんだが、他人に自分の聴いてる音楽を知られるのって何か嫌じゃないんだろうか?
たまたま失恋バラードが流れていたら、この人、傷心中なのかな?って変に勘違いされたりしても嫌だし、
ゴリゴリのアニソンとかアイドルの曲なんか自動再生されたら…。
好きなものは好きで全然良いけど、人を勝手に巻き込むものではない。
ましてはここはキャンプ場。
自然を愛する人たちが多いこの場所で、推しへの愛情を披露したって白い目で見られるだけ。
せめて流すなら君が代にしてくれ。同じ国民としてバイブスを高め合おうじゃないか。
というのは冗談で、何が言いたいかというと、
自然の音以外何も聞こえないという贅沢を味わってほしい。
静かな夜の静寂に身を包みながら星を眺めるという贅沢なひと時を過ごしているんだ。
BGMは鈴虫、焚き火の爆ぜる音くらいで十分だ。
日常だったらそうはいかない。
他の家のドアの閉まる音や足音、スマホを落とす音、テレビの音に、
クラクションの音に救急車のサイレンの音。
おっさんのウルトラマンみたいなくしゃみ。
聞きたくない音に溢れている。
単純に思うのは、家でも車の中でも聞ける音楽を外で流すのは勿体無い。
自然でしか聞けない音がある。
それは、心地よくてきっと自分を癒してくれる音だ。
たまには日常から解放されて自然の音に耳を澄ませてみよう。
あっ。でも鹿の鳴き声だけは勘弁して。まじ怖いから。やめて。寝れないから。
5.でかくて重いテントを立てません


「広い家に憧れるように、テントも広い方が良いと思っていたんだ…。」
憧れますよね。デカくて大きいテント。かつては私も所有してました。
テントに入る時に屈まずに入れて快適だし、
大人数が一つのテントに集まって寝ることができる。
それは、修学旅行の男子部屋みたいに楽しかった。
みんなで雑魚寝して、大富豪とかしちゃって。
家ではできない非日常だった。
でも、その楽しさと引き換えに、運搬もメンテナンスも設営も大変だったんだ。
雨が降った時は最悪だ。TC素材でできたテントは水分を吸って重くなりやすい。
ただでさえ重いテントを、さらに重くなった状態で家に持ち帰らなければいけない。
しかも、持って帰った後家で干して乾かさないといけないが、
そんな大きいテントを乾かせるほどの大きな庭を持ち合わせている家庭は少数でしょう。
もし乾かすことができなければ加水分解の進行とカビが生えて、お気に入りのテントも早くにダメにしてしまう。
私は当時1Rのマンションに住んでいてベランダも無かったので、
やむなく浴室でテントを広げて、何とか乾かし切ったことがあるが、想像を絶する過酷さだった。
重さはもちろんのこと、家は汚れるし、変な虫の侵入を許すし、部屋は狭くなるし、
時間はかかるし良いことなんて何も無かった。
その時、「もうキャンプにこいつ連れて行きたくない!」ってふと思ってしまった。
つまり何が言いたいかというと、身の丈に合わないデカくて広いテントを買ってしまうと、後悔しますよって話。
テントは狭くて小さいほど、実は快適なんだ。
設営撤収も簡単だし風の影響も受けにくい。メンテナンスする面積も狭いし持ち運びも容易だ。
収納スペースもそんなに必要ない。
より小さく、より狭く、より軽く。
自分にとって快適に過ごせる最小限度を見つけてほしい。
身軽であればあるほどキャンプは楽しめると断言する。
ちなみに俺は追われているので、撤収スピードと重量は死活問題だ。
逃げる速度で生死がキマる。(?)
もし、読者で追われている人がいるなら、デカいテントは今すぐ手放すことをお勧めする。
6.ゴミは捨てません


「なーんだ。このキャンプ場ゴミ出せないんだ。」
かつての自分はこう思っていました。
最近はゴミ出しできるキャンプ場が増えていて、ゴミ出しできるのが当たり前のように感じていた。
でも、ふと思ったんです。
キャンプ場でゴミを捨てている自分は何なんだと。
最近ではゴミを捨てられるキャンプ場が増えているが、その分割高な料金になっている。
当然だ。ゴミを捨てるのもタダじゃないし、分別するのも大変だ。
なら、ゴミを出さない工夫をした上で、その分価格を安くしてほしい。
その方がキャンプ場の環境にも良いし、自然を愛するキャンパーとして筋が通っている。
自然を楽しむ趣味をしているのに、自然にゴミを持ち込む自分にどうしても違和感を感じてしまう。
野生動物に荒らされて散らばったゴミが風で飛んでいくのは、見てて気持ちが良いものではない。
違和感というのは毒だ。
自分の心に嘘をつき続けていけば、自分の事も他人の事も信じられたくなり、いずれ不幸になる。
なら、ゴミを極力出さないように工夫してキャンプに行こうと決意した。
ゴミはジップロックに収まる分だけで、缶や瓶、ペットボトルも持ち込まない。
臭いを密閉できれば野生動物対策にもなるし、車内やテント内への臭い移りも気にせずに済む。
先述したが、私は「追われている」身だ。ゴミなんて出したら、痕跡を残すことになる。
奴が痕跡を頼りに、私の元に辿り着くのは時間の問題だ。こうしちゃいられない。(?)
まとめ
二兎を追うもの一兎も得ず。
このようなブログを書くと、「焚き火も酒も料理もやらないで何が楽しいねん!」と言いたいところだと思います。私がキャンプを楽しいと思ったのは、子供の頃に親に連れて行ってもらったことが原体験で、
その時は焚き火もないし、酒も飲めなかったし、料理も興味なかったけど、
自然の中で過ごす1日がなんだか心地よくてワクワクして、自然の音や月明かりにときめいたのがきっかけでした。
それは大人になっても同じで、お金があればなんでもやれることが増えて、楽しみも増えたけど、
キャンプでしか味わえない、もっと原始的な喜びを追い求めている。
お金やモノで満たされた経験よりも、ミニマルで大事なギアだけ持って、
身軽に自然で過ごすことに価値を感じているんだ。
もし、いまいちキャンプを楽しみきれていないと感じたなら、引き算をしてみてほしい。
最後に残ったものが、本当に大切にしたかったキャンプの楽しみだと気づくことができると思う。



私は追われているので、これで失礼致します。
あなたのキャンプライフに幸あれ!





